「お……勝った?」
俺はエルヴィスの上から退いて、呟く。
「ざっけんな! 俺がこんな美しくない負け方するか!」
立ち上がろうとするエルヴィスを見て、まぁ、そうだよなと思う。
美しいかはともかく、俺も負けを認めないと思う。
落とした剣を拾い、気合いを入れ直し、エルヴィスから間合いを取った。
「いいぜ! 俺だってこんなのを方に勝ったってジュダス相手に協力させんのも目覚め悪いからな!!」
「ああ? これくらいで勝った気になるな!」
その時フ、と――太陽の下で戦う俺たちに影が被った。
「なるほど――」
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