「っ! いつの間にそんな力をつけたよお前な!」

イライラとエルヴィスが銃を上げる。

ここだ――――!!

俺はエルヴィスの死角に真っ直ぐ走り込む。


「これで認めろ! そんで大人しく協力――しやがれ!!」

そして完全に背後に入った俺は大剣を振り上げる。

しかし――

寸でのところでエルヴィスは振り向いた。

「、っ!!」

「悪いな! 最後の詰めが甘いんだよ!」

銃口が俺の額に止まったその時、


ガクン!!


突如、俺の膝から一気に力が抜けて、文字通り俺は下に崩れ、同時に銃声が響いた。