翌日

俺たちは港の倉庫の前に集まった。
広く何もない場所で、エルヴィスは小さく笑った。

「ここなら暴れたって平気な。屋敷なんかで暴れられたら俺の芸術が壊れっちまうからな」

「んなことどうだっていい。始めようぜ」

俺は昨日の機嫌のまま、背負った大剣を引き抜いた。
少しだけ嬉しそうに笑って、エルヴィスは腰に手を伸ばす。

「OK、来いよ」

「その余裕、いつまで持つかな!」

俺は地を蹴って飛び出した。
エルヴィスは薄笑いを浮かべたまま、腰のブツを引き抜き──

ガァン!


「──!」