「そんな怖い顔してどうしたな。歓迎はしないがゆっくりしてくなら許すさ」 「それはいらない。俺は話をしに来たんだ」 「話……?」 エルヴィスは少し驚いたような顔をして俺を見下ろして、片手を上げた。 それを合図に、使用人が数人現れてさっさとお茶の準備をした。 それを見たイアンがほうとため息をつく。 「…早い…」 「敵なんか褒めるなっ!」 「敵はあなたの兄さん王子だけでしょう」 くっ… まあ確かにそうなんだけど