ギギギッギッ



重ーい屋上のドアをあたしはイヤイヤ開けた。
いないし・・・。

「俺様王子のバカヤロー」

あたしは、小さくつぶやいた。
そう、誰にも聞こえないような声で。

でも、

「誰がバカだと?」

「わっ!」

あっやば

「えーっと・・・」

悪魔のような顔をした恭がこっちに向かってきた

「ふざけたこと言ってっと仕事増やすぞ?」

「ごめんなさい」

仕事が増えるだけは、何よりも絶対にイヤ!
え・・・ちょっと待って?

「ねぇ?恭?仕事ってまさか・・・」

お願い!!このことだけはやめて。
あたしは神様にふか~く祈った。しかし

「そのまさか。今日の10時までね」

「うっ、うそだ~~~~~~~~!!!!!!」