「貴女は何処にいる?」 闇を照らす街中を一人の男が見下ろす。 何色にも染まらぬ、漆黒の髪。 紅く誰もを魅了する瞳。 誰もが見たことのない美貌の持ち主。 男は目を閉じ、神経を一つの事に集中させる。 そしてゆっくりと目を開き、いとおしむように微笑む。 「見つけた」