そんな私はさくら組4歳になった。


ある日、高杉家とお出かけ前に時間があったのでママと散歩をしていた。


そこで知らない男の人と出会う。


ママに誰かを聞くと、

「ママの…お友達、だよ」

と、少し悲しそうなママの声。


ママ、どうして泣きそうな顔をしてるの?


そう思ったけど、

「じゃあ凜もお友達だね!」

と明るく言ってその人の所に駆け寄った。


ママ、悲しそうな顔しないで…?


『名前は?』

「凜!」

『凜…か。良い名前だね』


真尋くんという名前は
ママから聞いたことがあった。


確か…、ママがママの友達の美月ちゃんと
電話で話してる時だ。


ママと真尋くんは何か
あったのだろうか…?


そうなことを思っていたけど、真尋くんはとても良い人だった。


私はすぐに真尋くんを気に入った。