君がいるだけで…[番外編短編集]

紗羅がいなかったら、
私はここにいない。


いつも紗羅は私に「美月が幼なじみで良かった。美月にはたくさん助けられてるね」って言うけど…、


それを言うのはこっちの方だ。


紗羅の天然なとこ、
素直なとこ、優しいとこ。


そういう所に私は、
いつも助けられてるんだよ。


私は素直じゃないから、
言えないけどね。


でも、きっと、
紗羅には伝わっている。


私の気持ち、全部。