『紗羅先輩っ』


今日も来た…


振り返らなくてもわかる。


私を呼ぶその声に自然と笑顔になる。


「真尋くん、」


こうして一個下の真尋くんが私の教室に来るのは

もう日常化していて…


クラスのみんなはもう驚きもしない。


女子からの視線は相変わらずだけど…。