【side翔】


日曜日から、2日がたった…

俺とアリスはまだ一言も、しゃべってない

アリスは毎日メールや電話をくれるけど、俺が一方的に無視ってる…

かっこわり…

こんなん、ただの嫉妬じゃん…

俺、もうアリスに完全嫌われたな

謝ろうと何度もしたけど、心の中には、それを拒否ってる俺がいる。

こんなんだから、海輝にアリスを盗られんだよな……


そんな事を思いながらベッドに横たわっていると……


コンコン…


『母さん、何回言えば分かんだよ!!ほっとけって、言っただろ!!』


俺は、イライラしながらドアを開けた……

ドアを開けた後、俺は固まった……

だって、ドアの前に立っていたのはカタカタ震えるアリスだったから……



『翔ちゃん……』


『何しに来たんだよ』


ビクッ!!


アリスは、俺の怒りのこもったとても低い声にびっくりしたんだろう

こわいのか、震えている


『出てけよ…』


『ねぇ、私翔ちゃんに何かした?翔ちゃんが怒るようなことしたかな?してたんだったら教えて!?ねぇ、翔ち『出てけって言ってんだろ!!』』




アリスは一瞬ビクッ!!として、



『ごめんなさい……』


と、今にも消えそうな声で言って俺の部屋から出て行った…


その後廊下からは、アリスのすすり泣く声が聞こえていた……