「 ほのか! 」


純平さんの声だぁ。

今日はデートじゃないのに顔が見れて
幸せすぎぃ!!

ビックリして
また本を落としちゃった。
なんか恥ずかしい。


「 純平さん、今日は休み? 」


顔が見れた嬉しさで
自然と顔がニコニコしちゃう。


「 うん。
今からボクは帰るところだけど、
ほのかは?
帰るなら送って行こうか? 」


純平さんと一緒にいたいけど…。


「 ごめんなさい。
今日は、
これから行かなきゃいけないところがあって…
また夜メールするね。 」


一緒に居たいって気持ちを必死に押さえて
純平さんに手を振って
倫子との待ち合わせの場所へと向かった。


純平さんの目が
なんか言いたそうだったけど…

メールで夜きいてみよう。


「 倫子、
紺野さんから預かってきたよ。 」


「 ありゃぁ、
これはスゴいわ!
紺野さんの真剣さが伝わるねぇ…
聖菜先輩、
愛されてるなぁ…。 」


私たち二人は
この時間二人のことを考えて
楽しくしている幸せな時に…


神様って
いないんだね。

って、
数日後に思い知らされることになるんだけど…。


今は知らずに
楽しんでいた。