春哉くんを抱っこしたまま初登場のボク。


挨拶をかしこまってしたかったけど…
立ったまま挨拶になってしまった。
マイナスポイント?


「 春哉!
ママのところにおいで! 」


これで開放されるぅ!
なんて思ったのに


「 イヤ!イヤ!! 」


春哉くんは
さらにしがみついてくる。


春哉くん、ありがとう。
にぃにはキミのおかげで緊張がほぐれてきたよ。


ボクのひざの上で遊んでいたのに
いつの間にかボクの腕の中で気持ちよく寝てしまっている。


やっと
ほのかの家族と真剣な話が出来る時間になった。


やっぱりドキドキが始まってしまった。


「 あの…ですね。
ほのかさんとは真剣な…
真面目な付き合いをさせていただいています。
将来もずっと一緒に居たくて…。 」


「 あらら?
そんなに堅苦しくしなくていいのに…
ほのかのこと大切にしてくれる?
私たちの大切な
ほのかなんだから…。 」


「 はい!
もちろんです。
ボクの全力で大切に守っていきます。
よろしくお願いいたします。 」


「 約束してね、純平くん!
ほのかを泣かせたりしないでね。 」


ほのかのお母様は
ほのかと同じくらい
かわいい人。


ほのかの両親に
本当に愛されて育ったんだと
自分の目で見られて自然と涙が出てくる。