ランチタイム。
マナーモードににしていた私の真っ白な携帯。
バッグの中でブルブル踊っている。



[ 初メール!
ほのかちゃん、
ちゃんと届くか確認してますので…
ほのかちゃんもメール頂戴ね。
青葉純平でした。 ]



きゃぁぁぁぁぁ。

青葉さんからのメールだぁ!
めちゃくちゃ嬉しくて保存かけちゃいましたよ。

だってぇ、
青葉さんからの初メールなんですもの!!



「 ほのか!
さては男からのメールなのかい? 」


倫子にデコピンされてさぁ、かなり痛いけど…
そこをナデナデしながら私は小さく頷いた。


二人を見ていた聖菜先輩が


「 ほのか、何て顔してるの?
私幸せですぅ!って顔に書いてあるわよ。
なんかムカつくのは私だけかしら?
ここのランチは、
ほのかのゴチになりましょう。
倫子いいわね? 」


「 聖菜先輩、それいいですね! 」


聖菜先輩は
伝票を二枚私の前に差し出してきた。


「 わかりましたよ!
二人の今日は私が出しますよ! 」


ちょっとムカついて強い口調になった私に


「 イヤそうなコメントなのに、
この幸せ者は呆れるくらいの笑顔だね。 」


聖菜先輩は
倫子と同じところにデコピンして
私を置いて二人は店を出ていった。


同じところにされた痛みも、
今日の私は嬉しく感じていた。