どれくらい泣いていたのかな?


「 青葉さん、
ありがとうございます。
もう大丈夫です。 」


とりあえずムリにでも笑って見せた私に。


「 入江さんは笑ってるほうが、
やっぱりかわいいですよ。 」


「 青葉さんって、お上手ですね。
でも嬉しいです。
ありがとう。 」


嘘でも嬉しい言葉だった。
うん。
素直に嬉しかった。


私たちは改札までは隣を歩いていた。

改札を過ぎると同じ方向だった。

また1つ青葉さんのことがわかった。
階段を下りると手を振ってわかれた。


今日の缶コーヒーは
最初は苦かったのに
二人で飲んだら甘くなって…。
私の心を和ませてくれた。


ほのかにとって、
今日の缶コーヒーは魔法のように思えた。


ありがとう。
缶コーヒーと青葉さん。