これってさぁ、
ちょっとボーッとしている私でもわかってしまう。
やっぱり…


「 ほのか!
さては恋してるなぁ…。 」


どこからか聞こえてきた声に大きく頷いてしまった。

頷いてから振り返ると倫子だった。


「 やっぱりね。
最近おかしいものね。
良かった、良かった。
ずっと、おねえちゃんに恋をしてるんかな?
なんて思っていたから心配だったんだよね。 」


えっ?
そんな心配されちゃってたの?
ビックリ!!


それ以上
今語れることないし。
これ以上
聞かれないように
自分のロッカーへと急いだ。


ドキドキしてたけど、
今日は何も聞かれることなく
一緒に帰ることもなく
一日が無事に終わった。



髪が濡れたまま
自分の部屋で日記帳を開いた。


[ 優しい声の人と
もっと近づけるように。
明日も同じドアから乗るように努力すること。 ]


それだけ書いて日記帳を閉じた。