年下男子


「ちょ、さゆり大丈夫?!」

偶然一番近くにいた由希が真っ先に声をかけてくれた。
由希に続き2.3年生がそこらへんから野次馬になってきた。

「うーん。多分大丈夫。てか、ぶつかったの誰?!」

頭ぶつけて頭痛がすごいあたしは記憶途切れ途切れながらも応答した。


「さ…」
「ぁ俺です。笹木です。すみません」

由希が答える前に笹木くんは自ら言った

「ボールぶつけたの俺です。新庄です。ほんとすみません」

ついでにあたしにボールぶつけた人も名乗り出た。
てか、新庄って誰だ?

うー頭痛はんぱない…

「うわー、ほんとごめんね。あたしが突然でてきたからこんなことになって……」


記憶にあるのはここまで。

頭痛が激しくなったあたしは誰かしらに保健室に運ばれた。