正直に好きだと言えなくて…






「明美?」


「あっ…、ご、めん!
トイレ行って来る……」



私はすでに涙を浮かべていた

泣いちゃいけない―――

そう自分に言い聞かせながら
私は走ってトイレに向かった



「…っうぅ…ぅ……う…」



思いは簡単に通じない…
私は改めてそう感じた

好きだから、
こんなに辛いってことも感じた

好きで好きで
どうしようもないこの気持ちはどうしたら

いいのだろう―――



「泣いちゃいけない…」



あくまでも私は寛人の前じゃ
泣かないと決めている

嫌な記憶を思い出してほしくないから…