「言って・・・・秘密」



わたしは、天井を見上げたまま呟いた



もし他に恋人がいようとも


隠し子がいようとも


雅人さんを愛している気持ちはどうしようもない


わたしの心から消すことは出来ないし、この気持ちは今やわたしのエネルギー源なのだから



わたしは自分に正直になりたい


きっと何を聞いても受け入れられるはずよ!

何の根拠もない自信だった



「エリ・・・・」


雅人さんが喉から絞るような声で呼ぶ






「何?・・・・・」


わたしは、天井を見つめるのを止めて、体ごとをそっと彼に向けてみた


お互いの目をじぃ―っと反らさずにしばらく見つめ合った



何だか、コワイ


やっぱりあんな事いわなきゃ良かった


でも今さら・・・・話すの止めてなんていえないし


どうしよう、心臓がバクバクするよ





















「エリ・・・・俺ね・・・・人殺したことあるんだ」