シャボン玉の遠足

雅人さんが選んでくれたお店は最高だった


海辺にあるお店は、波の音が心地よく聴こえてくる


少し暗めの照明もとても雰囲気があって


わたしは完全にとろけてしまいそうだった


雅人さんも普段着ているようなサラリーマンスーツではなくて


シックでとてもお洒落なカジュアルスーツを着てくるものだから


普段とのギャップもあって余りのカッコよさに気絶しそうだった



こんな最高に幸せの夜をわたしのようなものが過ごしていいのかな

ちょっと幸せ過ぎて恐いんですけど・・・・


「今日のエリ、最高にかわいいね。」



「・・・・」


雅人さん・・・貴方からその言葉を聞けただけで


わたしは生きてて良かった


あなたになら


わたしの全てをあげてもいいと心からそう思える