シャボン玉の遠足

わたしは、学校が終わると家のパソコンの前に直行した


それから1日何時間も暗い部屋の中で、エリとして過ごすのである


エリは、年の割に子供っぽい面があったので



そんな面が年上の男達が気に入ったのか



年上の会社員によくモテた



ネットでの会話は、正直楽しかった



モノを知らないエリにみんなやさしくて


いろいろ教えてくれたし



いつも心配してくれていた



僅かな架空の時間でも


わたしの心は



安らいだ



一種の精神安定剤だったのかもしれない



気が付けば、自分でも信じられないくらい



どっぷりハマっていた