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「潤々っ!瑠色聞いてないんだけどっ」

「え、なにを?」

「とーぼーけーるーなぁ。族(チーム)のことだよ!」


放課後になり、美宇を迎えにきた潤々に詰め寄り、問いただす。

そんな瑠色の剣幕に美宇も少し驚いているみたいで。


「ちょ、瑠色?族って…神牙のこと?」

「え!美宇知ってたのっ!?」

「知ってたもなにも…初めて会ったとき、神牙とやり合ってたときだったじゃん」

「…だっけ?」

「瑠色の記憶力は相変わらず悪いのな…」


……潤々に馬鹿にされたけど、今回はぐっと堪えるとしよう。

それにしても、潤々が特攻隊隊長とか…ちょっと笑える。


「潤々が特攻隊隊長、ね…」

「悪いかよ。これでも信頼されてたんだ!」


少し拗ねたように言う潤々。

ちょっとからかいすぎたかな?


「ごめんて!イメージなかっただけ」

「……瑠色、あんまりフォローになってない。」

「あれ…?」


もう一度潤々を見ると、さらに拗ねていた。