監禁されてから一週間。
俺は飲まず食わずで体力の限界がきていた。

「はぁ…はぁ…」

息をするのもしんどい。

縛られている腕はもう痛さもないくらいに麻痺していた。

「慶…」

そう力のない声で呟く。

「げほっ…げほっ…」

流石に一週間、何も口にしていないと苦しい…

麗華達は今頃、平然と学校にいるんだろうな…

涼子はきっと…

慶の隣にいる…

俺だって…慶の隣にいてぇよ…

「うっ…」

今にも溢れ出てきそうな涙…
それをグッと堪える。


「帰りたい…」

慶のいるあの家に帰りたい…


今、慶は何を思ってる?

俺が監禁されてる事…知ってるのかな…?


俺を探してくれてるのかな…?


もう嫌だよぉ…



助けて…


真っ暗で何も見えない…


ここから出して…………!!