朝霧日向はどんな表情をしているのだろう?
下を向いてるからまったく見えない。
ただ、言えることは猛烈に朝霧日向・・・んーん私の弟日向を抱き締めてあげたい。

「だからね、相手にして貰いたくてイタズラしただけなんだ。本当にごめっ!!?


「日向・・・。もういいよ。」

私は強く日向を抱き寄せる。

「本当?」

「うん。」

ガバッ

「ありがとぉ♡」

満面の笑み。
そこには満面の笑みが広がっていた。

私、日向はてっきり泣いてるんだとばかりに・・・・。

「知ってるぅ?僕の両親は離婚なんかしてないよぉ♡しかもすっごく両親に愛されていましたぁ♡」

それって・・・・

「騙したわねっ!」

私は思いっきり日向を睨みつける。

「騙される若菜が悪いんだよ♪」

勝ち誇った顔で私を見下ろす日向。

なんか悔しいっ!!


彼は天使なんかじゃありませんでした。
彼は
私を
騙す
悪魔でした。


それが、本当の彼の姿?