わかんない。
理解出来ない。

「朝霧日向?」

「そうだけど、何?」

以前なら花のように可愛く見えていた笑顔も今は
悪魔の微笑みにしか見えない。

私の視線にきずいたのだろう。
そして私の心も読めたのだろう。
朝霧日向は心底楽しげに私に話しかけてきた。

「ぜーんぶわざとやってたの♪抱き付くのもわざと強く引ぱって転けさせようとしてのも・・・・。キスしようとしたのも♪」

あぁ、これが夢であって欲しい。
だって私の目の前にいるのは・・・・

「若菜がどんな反応するかな?って思って♡」

私が可愛くて仕方ないって思っていた朝霧日向ではなく私をいじくり楽しむ悪魔みたいな性格の朝霧日向だったから。

「最悪っ!!」

私は朝霧日向に向かって思いっきり叫んでいた。

「っ・・・・。」

なっ涙!!?
泣いてるのこいつっ!!
泣きたいのはこっちだっつーの!!

フイッ

私は朝霧日向をがん無視してそっぽを向いた。