若菜が自分の気持ちにきずいてないみたいだから。

きずかせてあげようと思って。

実は僕は愛先輩に若菜の情報をもらっている。

まーいろいろ条件つきだけど。

そのおかげで麻野 涼と若菜の関係、麻野 涼が若菜にしたことなどだいたいわかっている。

不愉快だ。

♪〜♪〜

僕のケータイが鳴る。

愛先輩かな?

そんなことを思いながら電話に出る。

「もしもし。」

ケータイから聞こえるのはやけに冷静な....いや少し怒っている愛先輩の声。

やっぱり愛先輩か....

若菜の状況を簡潔に教えてくれる愛先輩。

へー?

若菜あいつに連れていかれちゃった訳?

「大丈夫。僕に任せて。」

僕の答えを聞いても怒りがこもった声で話す愛先輩。

ブーブー

ケータイが切れた。