私の名前、知ってるなんて…。 この学校には教師でも、私の名を覚えてる人はいなかった。 誰一人として、覚えようともしなかった。 そんな私の名前を呼ぶのは、だれー? 「あ、初めて顔見た」 優しい声とともに、私の視線は 彼の無邪気な笑顔に釘付けだった。