それからは、 母親がお酒を飲みだしたら、カッターナイフ。 学校で罵声で罵られる度に、カッターナイフ。 いつしかカッターナイフは、私の必需品になっていた。 信頼できるものなんか、無くなっていた。 母親に、学校に、毎日に そして何より、何もできない自分に 呆れていた。