初めて、




ははー


もう教室戻ろう。




頼斗はどうして彼女にしてくれたんだろう


考えても、ずっとわかってない答えで…






「キャーっ」


「お、い! あれって…」



ザワザワ…




教室の前には人だかりで、
ざわめいている



「萌…」


ほんの一瞬だったけど…


響くんが萌を切なそうな声で呼んだ。




えっ


もしかして…



「ちょっとすいません」


慌てて、人だかりの中を抜けると

そこには泣いてしまいそうな響くんがボーッと立っていた。





「ひびきぃー あたしにしなよぉ!」


あちらこちらから聞こえる女の子たちが、
響くんに寄りかかるも

何も言わず、ボーッと歩いて行った。






あ、萌…


教室を覗くと萌はボーッと外を見ていた





「…萌っ!」


思わず、教室中に響いた私の声に

「ごめん…」と言いながら

慌てて、萌の傍に寄った。







「萌、言えそうなら教えてくれるかな?」


「うん、聞いててね」

萌の瞳は真っ赤で、私は萌の手をギュッと握った。






Side 萌


「急にどうしたんだよ。」

中庭の人が来ない所まで来たし…



「響、お願いっていうか…
一方的だけど」

「それって..」


下げていた顔を上げて、
響の瞳をじっと見ながら…

「別れて。」


はっきりと言った。





響は顔を歪ませながら、

「なんで…」

「もう、無理なの。
女たちと私といるより、楽しそうな響といるのが」



「それは!…っ」

「疲れたのっ!」


私は初めて響に叫ぶと、
驚いて唖然としているだけ。



響から見れば、私を冷静でクールだなんて思ってるだろうけど
本当は…ずっと我慢してきただけで

毎日、嫉妬して
毎日、泣くんだよ。




だから、もう疲れたよ。


「それじゃ、佐々木くん」


あの女たちみたいに、名前を呼びたくない

本当にバイバイ