ー3月上旬。






『隼斗ー好きな人いないの?』

「なんだよ、いきなり」


隼斗。
アタシの好きな人。
無愛想だけど本当は優しくて周りに気遣いができる人。

ずっと片想いしてたんだー。
入学したときから。
席が隣になった日から。

それから隼斗以外の誰も好きにならなかった。
いや、なれなかったんだ。