…ちびをよくみると…

鼻の筋がよく通っていて
あごもシャープで…
短髪の髪は日に照って茶色く光ってた。


「なに。」


ちびに気づかれた。
…ふ、不機嫌そう…だ。


「い、いや。別にちびのこと

見てたんじゃないからな!!」


「は?ちび?!

俺にはちゃんと“緒方 圭<ogata kei>”

っつー名前があるんですー。」



緒方…圭……

名前を知ったと思った瞬間
顔が火照った。


それを隠すためにあたしは


「ち、ちびはちびじゃん!!」




と、顔を隠しながら言った。