授業中彼の目線が
わたしのほうに向いているのがわかった
わたしはドキドキして
ずっとぎこちない体制でいた
3時間の合同授業が終わった
わたしは一息つき
筆箱とノートを手に取り
帰ろうとしたら
彼に声をかけられた
「海荷ちゃんっ!アドレス交換しない?」
彼は目を下に向け赤面で
声をかけてきた
「え?あ、うん!いいよ♪」
わたしも彼の顔を見れずに
アドレス交換をして
教室に帰った
名前は
桜木 拓海だった
彼にとても似合う名前だと思った
わたしたちはそれから
毎日のようにメールを続けた
ある日彼が一緒に帰ろうと言った
わたしはもちろんOKを出した


