なんで朝から新聞配達してるかって!?
そりゃ…お金がないからに決まってるでしょう!
中2で両親をなくした私はこうでもしなきゃ1人で生活なんて出来ない。
配達で鍛え上げられた強靭な太ももで今日も2時間で配達を終わらせた。
「山田さーん。ただいまー。」
『おぉ。おかえり華ちゃん。おにぎり握ったけど食べるかい?』
「はい!ありがとうございます!」
山田さん(65)は私の事情を知っていつもに優しくしてくれる。私のおじいちゃんみたいな存在なんだ。まぁ、おじいちゃんいたことないからわからないけど。
山田さんから朝ごはんをおすそわけしてもらった私は、学校に行く準備をするために家に帰った。