タイムスリップ

「詳しく聞かせてくれる?」


僕が問いかけると


あっちも黙ってうなずいた


そして話を続けた


「幼稚園の時だよ・・・・・


僕は陰気で


自分で積極的に物事に取り組めなかった


そんな僕とは反対で


英田は今と全く同じ・・・


明るくて、ちょっとやんちゃな子供だった・・・」


僕は黙って聞いていた


「そんな英田は入園した時から


みんなと馴染めてすぐに友達もたくさんできた


けど僕は休み時間にも1人で座って


本を読んでる・・・


そんな子だった・・・」


「・・・」


「そしてある日のこと・・・・・


休み時間に英田が声をかけてきた


一緒に遊ぼう!


って・・・


あまり人と話したりする機会が


なかった僕は


恥ずかしがって無視をしてしまったんだ・・・」