タイムスリップ

「飯は?ちゃんと食べてるの?」


中2とはかけ離れた体に


思わず問いかけた


「・・・」


黙りこくってしまった


「言いたくないなら別にいいけど・・・」


「・・・」


一体なにから話していいか


分からなくなった


「いつもここにいるの?」


「・・・うん・・」


「・・・」


「・・・」


2人とも黙りこくってしまった


沈黙が続くと


今度はあっちから話しかけてきてくれた


「・・・未来から・・来たんだよね?・・・・」


「うん!漫画読んでたらここに来ちゃったんだ・・・」


「その漫画って・・・もしかしたら・・・これ・・・?」


少年は持っていた


リュックらしきものから


漫画を取り出した


漫画にはこう書かれていた


「タイムスリップ」


「・・・それだよ!」