悲しみを堪えきれず泣き出すおかあちゃんに、葉月は昔は勝気だったおかあちゃんも今は、 気の弱いおばあちゃんで、自分がおかあちゃんを守らなければいけないと心に決める。
心身ともに弱くなって老いていくおかあちゃん。以前から、胆石があって取り除いた方が良いと言われいていたが、検査で胆嚢にポリープがみつかる。胆嚢ごと摘出する手術に変更になった。手術で取り除いたポリープは残念ながら悪性でステージ3と言う進行している癌でしたが、心臓も悪く肝硬変も併発しているおかあちゃんには何の治療もできず。おかあちゃんが心配するのを察してポリープは良性だと嘘をついた。その後も病院に通いCTの検査も年に一度は受けて何事もなく平穏な毎日が過ぎていく。

3年後のある朝おかあちゃんが、「葉月 、葉月」と叫んでいる声を聞いて、
目覚めて慌てて部屋を出るとおかあちゃんが、廊下で倒れていた。酷い高熱で病院に連れて行くが脚も腫上がりパンパンになっていた。病院の帰りタクシーを降りたあとおかあちゃんは、マンションの前から歩くことが出来なくなり、とても親切なタクシーのおじさんがおんぶしてマンションのエレベーターまで連れて行ってくれたが、その後かあちゃんはまったく歩けなくなってしまい。寝たきりの状態になってしまった。病院での検査の結果は、肝硬変が進行していて脚に浮腫が出来水がたまっているとの事でした。入院はせずに自宅から病院に通うことになりましたが、おかあちゃんは歩けないので在宅介護の準備に慌てて介護申請を市役所に行きケアマネージャーさんを紹介してもらいました。要介護5のおかあちゃんは、色々なプランを立ててもらい、ケアマネージャーさんも介護用品の方もとても親切だったので葉月は安心しました。