お父さんと公園で遊んでた時のことだった。



車道に飛び出してしまった私。





私に向かって走ってくる車。





当時6歳だった私には何が起こっているのか理解できなかった。







ギリギリになって車が私を引こうしたのが分かった。







でももう・・・遅かった。





死ぬと思って目を閉じたんだ。







けれどいつまで立っても痛みはやって来ない。





少しづつ目を開けるとそこには血だらけのお父さんが倒れていた。



私を抱え込むようにして私を助けてくれた。







そこからはあまり覚えてない。





それからどれくらい時間が経っただろう。







「申し訳ありませんが・・・助かりませんでした」




そうはっきり医者が言ってるのだけ覚えている。







お母さんは泣き叫んでいた。




自分何もできなくて。






やっと自分のせいだと痛感したんだ。






お父さんはとても優しくて手の温かい人だった。










10年たった今、お父さんの記憶はあやふやだが










手をつないでくれたこと、自転車が乗れるまで練習に付き合ってくれたこと








そんな些細なことでさえ、今となってはどれも叶わない。







お父さんはもうこの世に居ないのだから。










お父さんが死んで、お母さんは酒に浸るようになった。











それから愛を注がれなかった私は











私は愛を知らずに生きてきたんだ。









今、お父さんが居ればだなんて








叶うはずのないことを今でも考えてる。




自分が殺したのに。









そうでもしないと生きてゆけないから。











人といるとそういう事を考えてしまう私は






怖くて友達や人と群れることを拒んだ。