いつものように学校に向かう。






学校は私にとって特にどうでもいい存在だった。






重い体を引きずりながら学校の階段を上る。










教室は3階。








ゆっくり階段を上った。







「おはよ~」









生徒たちが口々に声を掛け合っている。




でも私に挨拶してくれる人はいない。









私には友達はいないんだ。











“あの”ことがあってから、私は人と関わるのを拒んだ。



■ ■ ■






私、篠原ソラは10年前、お父さんを事故で亡くした。















あれは事故・・・じゃない。







私がお父さんを殺したんだ。