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「今日はありがとうございました。

とても美味しかったです。」





「そう?よろこんでくれてよかった」



思ったことを素直に伝えると彼はさっきとは違う優しい笑顔でわたしを見た。




「送ってくよ」



と手をあげタクシーを捕まえようとする理央さん。



「あ、あの...




の、のみなおしませんか?



いつもの...おみせで」




何となく帰りたくなくて 独りは寂しくて思わず出てしまった言葉。



固まってる理央さんをみて慌てて違う言葉を探す。



「あ、いや、その、いまのは..「いーよ、いこっか?俺も飲み足りなかったし?」




ちょうどのタイミングでタクシーが止まり理央さんはお店の名前を告げる。



......部長はいるのかな。




こんな時でも思うのは部長のことで。




軽く頭を振り思考を止める。




そんなわたしに気づいたのか理央さんは何も言わず黙ってわたしの左手を握った。