『彼氏の友達でさぁ…困ってる子がいるんだけど…』



 
 私の出動命令が下るのは、たいてい友達の話。
 
 『助けてやってくれないかな…?』

 電話の向こうでなる自分の返事の声。
 
 どこまで自分が、頼りにされてるかは知らない。

 ただの緊急処置の道具かもしれないし、永遠の道具かもしれない。

 どうやって使いこなすかは、持ち主しだい。

 どこで捨てるかも、持ち主しだい。

 

 だって、私たちはただの。


 使い捨てなんだから…。