「オッス!こもりん!」


登校途中、
通学路で、

同級生の小林が
背後から 俺の肩を叩き、
声を掛けて来た。



小林は、
俺、小森聡と親しく、
犬顔で ひょうきんな性格だ。


なんとなく、
ウマが合う と言うか、

趣味嗜好が合うと言うか、
一緒に居て
疲れないところが良い。



でも、
小林に対しては、

村上に抱く様なときめきを感じることは無い。



だから、きっと...、


やっぱり、



俺にとって、
村上智也は

「特別」なのだ。