「村上君っ!」
以前として、
トイレ前で、トイレットペーパー管理をしている村上に、
俺は駆け寄った。
「小森君。また、どうしたの?」
不思議そうな顔をして、
村上は俺の顔を直視した。
「ずっと、声出しするよりは...、
こっちの方が楽だよ!」
そう言いながら、
俺は、
トイレの入り口に
さっき書いた紙を貼り付けた。
「トイレットペーパー不足しています。
最小限のご使用をお願いします。」
「あ〜...!小森君、頭いいね〜。」
貼り出された紙を見て、
感心しながら村上は、そう言った。
「ずっと、この場所に居ると...、
身体冷えるよ?」
そう言う俺に対して村上は、
「ズルする人も居るかもしれないから、
もう少し ここに居るよ。」
と、答えた。
(村上らしいな...。)
妙に、
合点の行く返答をされた俺は、
その場を後にしようとした。
「小森君ッ!!」
いきなり、
自分以外のぬくもりが、俺の身体に乗った。
後ろから、
村上が俺を
ぎゅっと抱きしめたからだ。
「ありがとう!」
そう言いながら村上は、
俺を強く抱きしめ続けた。
憧れの村上に、
不意に抱きしめられた俺は、
喜ぶことも、狼狽えることも忘れて、
ただ、ただ、硬直してしまった。
以前として、
トイレ前で、トイレットペーパー管理をしている村上に、
俺は駆け寄った。
「小森君。また、どうしたの?」
不思議そうな顔をして、
村上は俺の顔を直視した。
「ずっと、声出しするよりは...、
こっちの方が楽だよ!」
そう言いながら、
俺は、
トイレの入り口に
さっき書いた紙を貼り付けた。
「トイレットペーパー不足しています。
最小限のご使用をお願いします。」
「あ〜...!小森君、頭いいね〜。」
貼り出された紙を見て、
感心しながら村上は、そう言った。
「ずっと、この場所に居ると...、
身体冷えるよ?」
そう言う俺に対して村上は、
「ズルする人も居るかもしれないから、
もう少し ここに居るよ。」
と、答えた。
(村上らしいな...。)
妙に、
合点の行く返答をされた俺は、
その場を後にしようとした。
「小森君ッ!!」
いきなり、
自分以外のぬくもりが、俺の身体に乗った。
後ろから、
村上が俺を
ぎゅっと抱きしめたからだ。
「ありがとう!」
そう言いながら村上は、
俺を強く抱きしめ続けた。
憧れの村上に、
不意に抱きしめられた俺は、
喜ぶことも、狼狽えることも忘れて、
ただ、ただ、硬直してしまった。

