「......。」

俺は、
素早く小便を済ませながら、
村上のことを
考えていた。



自分のことで、

誰もが
いっぱいいっぱい な、

こんな状況下で、



なんで...、そんなに...、
優しいんだよ?!!


なんで...、
いつもと変わらずに、

爽やかな様子で
いられるんだよ?!!



立派過ぎる、
村上の行動を目の当たりにして、

俺の胸は高鳴り、

脳の辺り、
頭の中が、

優しく、
温かくなって行く様子を
実感した。



それから俺は、
急いで、
教室へ向かった。