「何してんの?」


思わず俺は、
村上の元へ掛け寄って、

尋ねた。



「トイレットペーパーの、使用制限呼び掛け。
ほっといたら、すぐになくなっちゃうから、呼び掛けてくれないか?って、
顧問の奈良橋先生に言われてさ。」


村上は、
普段と変わらない爽やかさで、
俺へ答えた。



俺は、突然、

何故だか泣き出しそうになった。


「それ...、
村上がやんなくても...、いいじゃん?」

何故か俺は、
そんなことを 口走った。

「う~~~ん...。
俺にも、出来ることだから、やろうかな、ってカンジかな?
無駄なことでは無いし、な?」

ちょっと困った顔をしながら、
村上は答えてくれた。