「ぐぅ~~~ぅぅ。」


ふいに、
腹が鳴った。



こんな、大変な時でも、
腹は減る。


トイレにも行きたくなるし、
胸に手を当ててみれば、

心臓の鼓動を
確認出来る。



俺は、生きている。



その、
当たり前のことを
何度も 再確認していた。




トイレには、
行列が出来ていた。

何故か、
女子トイレの方が、

長い列が出来ていた。



「なるべく、最小限の仕様を、よろしくお願いします!」

トイレの前で、
村上が、

謎めいた行動をしていた。