「貴重品だけ持って車に乗りなさいッ!早くッ!!」

母が、
ヒステリックに俺へ命令しながら、
迅速に
荷物を まとめる。



俺は、

冷静になれないまま、


なんだか、

夢の中にいる様な、

霞 掛かった頭のまま、


言われるがまま、


財布、通帳などを
学生カバンに詰めた。