何? 何? 何? 何? 今のは‥‥なに? あたしは、 また草陰に隠れた。 「 恋華(レンカ)さん 悪いけど、放してくれる?」 「 嫌よっ! やっとレイに会えたのに!!」 「 俺は、 恋華さんがお客さんだから 会ってるだけです。」 「 そんなの、わかってるわ!」 「 では、どうし‥」 「 レイ、私はあなたが 好きよ。 お金なら私があげるわ、 ねぇ、だからレイ!!」 あたしは、草陰から 飛び出した。 何にも考えずに、 ただ七瀬麗夜の手首を 掴んで、遠くに逃げた。