薄暗い部屋の中…白い天井をただ見上げている私。
そこに有るのは大きさのまばらな数個のシミ。
何が楽しいのかは分からない。でも、他にする事がないから…私はただシミを数えるだけ…。
まだ…
まだ大丈夫…

私はシミを数えて自分に言い聞かす。

『私はまだ、生きていられる。あのシミもまだ数えられる』

死んでしまえば全てが終わる。だから私はここにいる…。
だから私は…恋をしない。

自分が死なないためにも…。

そう言い聞かせなければ耐えられない毎日。ここでの楽しみは窓のカーテンの隙間から見える神々しい空の光だけだった。

『私…まだ…大丈夫だよね…ね…』

声は虚しく薄暗い闇にかき消されて行く。
それが私の毎日…。
生きていて
死んでいる


それが私…