コンコンッ
「失礼します。青葉とその他諸々のメンバーです」
「あぁ、入りなさい」
男性の声が聞こえ中に入る4人。
1番後ろを歩いていた祐騎が室内に入ると別の声が聞こえてくる。
「相変わらずの仏頂面ねぇ。祐騎」
「!」
声のした方に視線を向けると足をくんで椅子に座る金髪の女性が居た。
「いつもこんな顔ですが。いちいちそんなことで絡んでこないでくださいよエルザさん」
祐騎のその言葉に「ふふん。本当に可愛いわねー♪」とにこりと笑う彼女。
彼女はエルザ・ヒューズ。年齢は「ナイショよ♪」といつも答えるため、実質長官である真田しか知らないが少なくともここにいる捜査官のなかでは1番年上であろう女性。
彼女はライフルとトラップの扱いに長けているスナイパーの捜査官。
だからと言って接近戦が不得意というわけではない。
イギリス人である彼女は日本の空手に興味があり、その実力は上位である。
……そして怒らせたら1番怖いタイプである。
「あれエルザさん。早いですね」
陸がそう言うとエルザは「当たり前でしょ♪」とウィンクしつつ、椅子から立ち上がる。
「さてさて、坊やたち?まずはきちんと挨拶しないとね」
そう言って4人の列に加わり敬礼をする。
「!」
彼女のその行動に今来た4人も敬礼をした。
(……最初にちゃかしたのは、誰だよ)
祐騎はそう思いつつも口を開いた。
「遅れてしまい申し訳ございません。…真田長官」
祐騎の言葉に「うむ」と頷きながらスッと5人を見る彼こそ、この組織“Shadow”を結成し、実質そこのトップに君臨する真田 龍一(サナダ リュウイチ)その人だ。
Shadowというのは、通称“SD”と呼ばれ、その名の通り影の掃除人と呼ばれている組織である。
各国にある警察や軍が介入できないような表に決して現れない問題の対応や、討伐……昔なら義賊と呼ばれるような組織だ。
28歳と言う若さで各国にいる500人以上の捜査員とその他団員の合わせ1000人以上の団員がいる組織の中でトップに君臨する程の実力者である。
それほど大きくない組織かもしれないが、それでも世界を駆け巡る団体をまとめる彼の才能は計り知れない。
そして彼は傷を負って疲労困憊して倒れていた祐騎、流架を拾い育てた育ての親的存在でもあった。
普段は優しそうにしている彼だが、任務となるとその眼光は鋭くなる。
その姿はまさに先陣を切る龍の如くである。
「急に呼び出して悪かったね。そして、また急で悪いが……極秘任務に入ってほしい」
真田のその言葉に5人の表情は強ばった。
「極秘任務……ですか?」
流架が聞き返すと真田は頷いて任務内容を口にした。
「失礼します。青葉とその他諸々のメンバーです」
「あぁ、入りなさい」
男性の声が聞こえ中に入る4人。
1番後ろを歩いていた祐騎が室内に入ると別の声が聞こえてくる。
「相変わらずの仏頂面ねぇ。祐騎」
「!」
声のした方に視線を向けると足をくんで椅子に座る金髪の女性が居た。
「いつもこんな顔ですが。いちいちそんなことで絡んでこないでくださいよエルザさん」
祐騎のその言葉に「ふふん。本当に可愛いわねー♪」とにこりと笑う彼女。
彼女はエルザ・ヒューズ。年齢は「ナイショよ♪」といつも答えるため、実質長官である真田しか知らないが少なくともここにいる捜査官のなかでは1番年上であろう女性。
彼女はライフルとトラップの扱いに長けているスナイパーの捜査官。
だからと言って接近戦が不得意というわけではない。
イギリス人である彼女は日本の空手に興味があり、その実力は上位である。
……そして怒らせたら1番怖いタイプである。
「あれエルザさん。早いですね」
陸がそう言うとエルザは「当たり前でしょ♪」とウィンクしつつ、椅子から立ち上がる。
「さてさて、坊やたち?まずはきちんと挨拶しないとね」
そう言って4人の列に加わり敬礼をする。
「!」
彼女のその行動に今来た4人も敬礼をした。
(……最初にちゃかしたのは、誰だよ)
祐騎はそう思いつつも口を開いた。
「遅れてしまい申し訳ございません。…真田長官」
祐騎の言葉に「うむ」と頷きながらスッと5人を見る彼こそ、この組織“Shadow”を結成し、実質そこのトップに君臨する真田 龍一(サナダ リュウイチ)その人だ。
Shadowというのは、通称“SD”と呼ばれ、その名の通り影の掃除人と呼ばれている組織である。
各国にある警察や軍が介入できないような表に決して現れない問題の対応や、討伐……昔なら義賊と呼ばれるような組織だ。
28歳と言う若さで各国にいる500人以上の捜査員とその他団員の合わせ1000人以上の団員がいる組織の中でトップに君臨する程の実力者である。
それほど大きくない組織かもしれないが、それでも世界を駆け巡る団体をまとめる彼の才能は計り知れない。
そして彼は傷を負って疲労困憊して倒れていた祐騎、流架を拾い育てた育ての親的存在でもあった。
普段は優しそうにしている彼だが、任務となるとその眼光は鋭くなる。
その姿はまさに先陣を切る龍の如くである。
「急に呼び出して悪かったね。そして、また急で悪いが……極秘任務に入ってほしい」
真田のその言葉に5人の表情は強ばった。
「極秘任務……ですか?」
流架が聞き返すと真田は頷いて任務内容を口にした。


