カツン コツンと廊下を歩く2人の足音がする。
「ねぇ祐騎」
「なんだ」
隣を歩く祐騎に流架が話し掛けた。身長は流架の方が高…ければ良かったのだろうが、残念ながら裕騎の方が5㎝以上高かった。少し見上げるように言葉を続ける。
「あの…さ。また…任務かな?」
「当たり前だろ。…あの人が『俺達』を呼ぶ時は任務の時ぐらいだろ」
目を瞑りながら祐騎は呟いた。
「んもぅ…またそんな切り捨てるようなこと言って…」
「あのな…真田さんは“集まれ”って言ったんだろ?だったら…他の隊員も居るってことだから任務だろ」
祐騎がそう言うと、流架は「あっ!そっか」と気付いたように言った。
「本当にお前は昔から抜けてるな」
「そ、そんなことないよ!失礼だなぁ」
「どうだか…」
「もー!」と、流架が声を出した時だった。
「よっ!」
バシッと祐騎の背中を誰かが叩いた。
「って。…陸か」
そこに居たのは帽子を被った茶髪の青年。
彼は青葉陸(アオバマリク)。祐騎や流架と同い年で、SDではもう5年目になる、爆薬、銃器に長けたベテランに成り掛けているくらいの実力捜査員だ。
いつもトレードマークの帽子を被り、気さくで人付き合いが良い、馴染みやすい人柄だった。
「おはよう陸!お疲れ」
流架がニコリと笑うと陸も笑った。
「おぃっす♪相変わらず痴話喧嘩かぁ?」
「ちげぇよ。殴るぞ」
からかう陸に祐騎は間髪入れずに答えた。
「おーおー、おっかねぇなぁ〜。とこんで…2人も真田長官に呼ばれた感じ?」
「うん。そうだよ」
「じゃあ同じ任務だな。一緒行こうぜ」
背伸びをしながら、陸がそう言うと「勝手にしろ」と祐騎がぶっきらぼうに言って進もうとすると同時に後ろから「姉(あね)さーん!」と何かが物凄い勢いで走って来た。
バフッ
元気良い声と共に誰かが祐騎に抱き着き流石の裕騎も後ろからのアタックにややよろける。
「わっ…今度は草鹿(クサカ)か」
祐騎に名前を呼ばれると草鹿と呼ばれた青年…いや、青年にはまだ成りきれていない濃い青色の髪、目の少年がニコリと笑った。
彼は草鹿優(クサカユウ)。まだSDに入団して1年目の新米捜査員。
若干17歳だが、見掛けによらず重銃器の操作も難なくこなし身軽さが武器の捜査員だ。
まだまだつめが甘いところがあるがその捜査力はあり、将来の人望がある少年だ。
優しく、明るいムードメーカー的存在で、年齢も下なので可愛がられている存在だ。
「えへへへ。姉さんが見えたからすっとんできちゃいました」
「お前は犬か」
「あっ、流架にーさんと、陸にーさん。お疲れ様です」
裕騎の犬発言を華麗にスルーし、草鹿は人懐っこい笑顔を2人に振り撒いた。
「お疲れ草鹿」
「おー、お疲れ草鹿ー」
「皆さんお揃いで何処に行くんですかー?」
草鹿はまだ祐騎にくっついたまま聞いた。
「あー、俺等は真田長官に呼ばれたから指令室行くとこ」
「わー!同じですねー。俺も一緒に行って良いですか?」
「うん。もちろん」
流架にそう言われると草鹿は「やったー」と嬉しそうに言った。
「それは良いが…いい加減離れろ」
祐騎は犬を追っ払う様に手を振った。
「えー…」
「えーじゃねぇ。離れろ。歩きづらい」
「はーい…」と、残念そうに草鹿は祐騎から離れた。
こうして、4人は指令室に向かった。
「ねぇ祐騎」
「なんだ」
隣を歩く祐騎に流架が話し掛けた。身長は流架の方が高…ければ良かったのだろうが、残念ながら裕騎の方が5㎝以上高かった。少し見上げるように言葉を続ける。
「あの…さ。また…任務かな?」
「当たり前だろ。…あの人が『俺達』を呼ぶ時は任務の時ぐらいだろ」
目を瞑りながら祐騎は呟いた。
「んもぅ…またそんな切り捨てるようなこと言って…」
「あのな…真田さんは“集まれ”って言ったんだろ?だったら…他の隊員も居るってことだから任務だろ」
祐騎がそう言うと、流架は「あっ!そっか」と気付いたように言った。
「本当にお前は昔から抜けてるな」
「そ、そんなことないよ!失礼だなぁ」
「どうだか…」
「もー!」と、流架が声を出した時だった。
「よっ!」
バシッと祐騎の背中を誰かが叩いた。
「って。…陸か」
そこに居たのは帽子を被った茶髪の青年。
彼は青葉陸(アオバマリク)。祐騎や流架と同い年で、SDではもう5年目になる、爆薬、銃器に長けたベテランに成り掛けているくらいの実力捜査員だ。
いつもトレードマークの帽子を被り、気さくで人付き合いが良い、馴染みやすい人柄だった。
「おはよう陸!お疲れ」
流架がニコリと笑うと陸も笑った。
「おぃっす♪相変わらず痴話喧嘩かぁ?」
「ちげぇよ。殴るぞ」
からかう陸に祐騎は間髪入れずに答えた。
「おーおー、おっかねぇなぁ〜。とこんで…2人も真田長官に呼ばれた感じ?」
「うん。そうだよ」
「じゃあ同じ任務だな。一緒行こうぜ」
背伸びをしながら、陸がそう言うと「勝手にしろ」と祐騎がぶっきらぼうに言って進もうとすると同時に後ろから「姉(あね)さーん!」と何かが物凄い勢いで走って来た。
バフッ
元気良い声と共に誰かが祐騎に抱き着き流石の裕騎も後ろからのアタックにややよろける。
「わっ…今度は草鹿(クサカ)か」
祐騎に名前を呼ばれると草鹿と呼ばれた青年…いや、青年にはまだ成りきれていない濃い青色の髪、目の少年がニコリと笑った。
彼は草鹿優(クサカユウ)。まだSDに入団して1年目の新米捜査員。
若干17歳だが、見掛けによらず重銃器の操作も難なくこなし身軽さが武器の捜査員だ。
まだまだつめが甘いところがあるがその捜査力はあり、将来の人望がある少年だ。
優しく、明るいムードメーカー的存在で、年齢も下なので可愛がられている存在だ。
「えへへへ。姉さんが見えたからすっとんできちゃいました」
「お前は犬か」
「あっ、流架にーさんと、陸にーさん。お疲れ様です」
裕騎の犬発言を華麗にスルーし、草鹿は人懐っこい笑顔を2人に振り撒いた。
「お疲れ草鹿」
「おー、お疲れ草鹿ー」
「皆さんお揃いで何処に行くんですかー?」
草鹿はまだ祐騎にくっついたまま聞いた。
「あー、俺等は真田長官に呼ばれたから指令室行くとこ」
「わー!同じですねー。俺も一緒に行って良いですか?」
「うん。もちろん」
流架にそう言われると草鹿は「やったー」と嬉しそうに言った。
「それは良いが…いい加減離れろ」
祐騎は犬を追っ払う様に手を振った。
「えー…」
「えーじゃねぇ。離れろ。歩きづらい」
「はーい…」と、残念そうに草鹿は祐騎から離れた。
こうして、4人は指令室に向かった。


