「何で寝てんの」
あ、翼帰ってきた。
起きないと。
起き上がろうと思ったのに出来なかった。
いや、しなかった。
翼が羽織ってたジャケットに掛けてくれて頭を優しく撫でているから。
ついでに膝枕もしてくれたら嬉しいな。
翼の手が心地よくてもう一眠りしてしまいそうだ。
「起きてんだろ」
「バレてた?」
「バレバレだ」
引きこもりの翼が珍しく出掛けようと誘ってくれたので外に出ることにした。
翼に着いて行くものの行き先が分からない。
「どこいくの?」
「さっき庭みたいなとこ見つけた」
そこに行くのね。
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